2011年10月4日火曜日

東日本大震災復興支援プロジェクト[パート2]-《ココナッツ・パラダイス倶楽部》


いよいよ第1回の水中支援活動です。作業予定は9月19~21日の3日間でした。
支援活動内容は、港や漁師さんの要望により様々です。養殖用筏の周辺の調査や、再生可能なボートのエンジンや水中で環境破壊につながる恐れのある車やボートのバッテリーの回収、漁具の回収、ボートの運行に障害となるロープの回収と撤去など、様々なニーズがあります。
今回は、港内に散乱してしまった漁協の備品や再生可能なロープや漁具等と環境に悪影響を及ぼす物の回収を中心に作業を行ないました。
この日の透明度は運よく3~8メートル程あり、かなり良好なコンディションでした。それでも、やはり堆積物が多いため、一度水底に触れるとすぐに視界はなくなってしまいます。
最初は、水深5~15メートルの幅で捜索を開始。水中には、まだまだ多くのガレキが残っていましたが、まずは依頼を中心に行ないます。
バッテリーは結構大きなものが沈んでいて、プレジャーボートの人達がボートを止める(係留)時にイカリ代わりに使っているようです。もし中の液体等が海中に溶けだせば即、環境破壊に繋がるので回収します。
この時のダイビング時間は70分でした。回収しては引き上げるといった繰り返しです。
2回目のダイビングでは、捜索範囲を水深15~20メートルに広げて捜索をスタート。すり鉢状の小さな湾上の港内なので、流されたものがその中心に集まるのではないかと考え、まずは中心付近を目標に向かいました。水深20メートル付近でしばらく捜索を続けると、視界に車が入ってきました。見た目には大きな変形などもなく、原形をとどめた状態で沈んでいました。これはさすがに回収できないので、マークを付けておきました。
後で知ったことですが、海中で見つけたナンバープレート付きの車は、引き上げ対象物となるようです。車は持ち主が特定できて、保険などが適用され、持ち主の財産の保護になるのです。この車が引き上げられる時に、周辺にある印を付けたガレキの撤去も行なってもらえるとのことでした。
この日は他にバッテリー、漁協のスクーバタンク、ロープなど再利用可能なもの等々の回収を多数行ないました。
一日の作業を終え、車に乗り込み帰ろうとすると・・・1日中降り続いた雨のため、マイクロバスを止めておいた下の土が一気に泥沼のようになっていて、前にも後ろにも進むことができない状態になってしまいました。現地での経験不足でした。いろいろやってもダメでした。結局、その日はそのままにしておき、また次の日にチャレンジして、他の方の手を借りながらようやくスタックから脱出することができました。
今回の活動により、現地の漁師さんからもとても感謝していただけました。まだまだ水中は手付かずのところが多数あります。ぜひ皆さんも復興支援活動にご協力ください。

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