2012年3月30日金曜日

宮城県石巻市で水中瓦礫撤去作業-《ソットマリノ》


3月9日から11日にかけて、宮城県石巻市北上町十三浜周辺の水中瓦礫撤去作業に参加してきました。昼間に愛知を出発。横浜を経由し、石巻市へ夜中の到着でしたので、辺りは闇。朝起きた時、移動の時、それはメディアで目にしてる景色。まだまだ、これから。何も始まっていない。そんな印象でした。
正直、陸上の様子はデジタルカメラに収めることができませんでした。震災から一年が経ちますが、目に入ってくる建物、瓦礫、家の基礎、橋の残骸等々・・・想像すると涙が出てしまい、堪えるのが必死で、移動中は前しか見られない状態でした。
水中瓦礫撤去作業は、今回主催していただいた《ココナッツ・パラダイス倶楽部》と、《ソットマリノ》、陸上ボランティアの皆様と水中作業班とで総勢100名。10日は、雪が降る中、作業開始。水温3.5℃。透明度は、良いところで1m程でしょうか。ライトを頼りに、また手探りで瓦礫を探します。
見つかった瓦礫をロープで縛り、陸上班に引き上げてもらいます。ロープを縛ってる作業中でも、対象物を触るだけで沈殿してるヘドロが舞い上がり、透明度が一気に10㎝以下になってしまいます。こんな中、大なり小なり引き揚げられた瓦礫の山が徐々に大きくなっていきます。
瓦礫も、現地の人にとっては、思い出の品になったり、遺品、宝物になる可能性もあり、参加者全員が必死に、「何でもいいからとにかく引き上げる」という意思のもと作業してるので、寒さはほとんど感じませんでした。
堤防の陸上班の方が私たちの瓦礫のサーチを待って、引き揚げて、海水で濡れて、風に吹かれて。。。おそらくとても寒かったことと思いますが、水中班に温かい飲み物、炊き出しを持ってきてくれたり、温かい声援を送ってくれて、とても心強かったです。
そんな皆様と全員が怪我もなく、無事に終了。宿にて、温かいお風呂と海の幸満載の美味しい食事をいただきました! 震災後、2度目の夕食の用意だったようです。宿の目の前の日本三景 松島の観光地区の1つ「奥松島」の景観も良く、現地に宿泊するだけでも復興支援の一つかと思いますので、プライベートでも、また行きたい場所の一つになりました。
11日は、晴天。初日は、皆も不慣れなことが多かったですが、二日目は、段取りよく進行した気がしました。最終的に二日間で瓦礫の山が二つ。
海の水流の邪魔となっていた瓦礫が引き揚げられ、水流が生まれることによって、土砂、ヘドロも流れて、また瓦礫が現れて、引き揚げて。。。の繰り返しをしないといけないといいます。まだまだ先も長い。まだまだこれから。本当に実感した2日間。初めて顔を合わす方々が多い中、一つの目的に一丸となり、「絆」とは何か。。。とわかった気がしました。
今回は、PADIダイブセンター《ココナッツ横浜店》古川様のお声がけで参加させていただきました。お声がけいただき本当に感謝したいと思います。また、自分が今いる環境、家族、関わる全ての人たちに感謝の気持ちで一杯になりました。今後も、私たちができることはたくさんあるかと思いますので、できることを前向きに取り組んでいきたいと考えてます。
情報提供:《ソットマリノ》堀江隆哉

2012年3月28日水曜日

東日本大震災復興支援プロジェクト[パート9]-《ココナッツ・パラダイス倶楽部》


震災よりちょうど1年が経つ3/9~11の日程で宮城県石巻市北上町十三浜の小室漁港へ復興支援のお手伝いに行ってきました。
今回は《ココナッツ・パラダイス倶楽部》と《ソットマリノ》が合同でダイバー総勢38名、各地から集まったボランティアさん約50名と協力し、瓦礫撤去を行なってきました。総勢100名、もしくはそれ以上の参加者でした。 こんなに多くの参加者での作業は、初めてでした。
作業初日は雪が降り4℃を切る水温、透明度は1m以下という悪天候の中、水中作業を開始しました。小室漁港内には津波によって流されてしまった、漁業で使われたいた網や船をとめていた係留ロープ、家庭用品などが水中にたくさん残っているとのことでした。
瓦礫を引き上げることにより水中に沈殿した土砂が潮の流れによって沖へと流されると、またその下から瓦礫が出てきて撤去しての繰り返しによってキレイな海が戻って来るそうです。
ダイバーも陸上の作業担当の方達もこういった作業はほとんど初めてでしたので、入念に水中作業の引き上げ方法と手順の確認、役割分担、合図の仕方を確認後、作業開始です。ロープの結び方、投げ方がわからない、それでもみんな一生懸命に行なってくれました。初日から皆さんの協力の下、たくさんの瓦礫を撤去できることができました。
今回は宮城県東松島市 宮戸島にある大高森観光ホテルさんに宿泊しましたが、本来、食事の用意も難しい状況の中、暖かく迎え入れてくださいました。
作業2日目は初日よりも効率良く瓦礫撤去するため、夜にみんなで話し合い、効率の良い作業方法を再度確認しました。2日目は初日よりも捜索範囲を広げて作業開始です。サーチアンドリカバリーのテクニックで捜索し、大きな物を引き揚げるためにブイを結び付ける作業も行ないました。
陸上では各地から集まったボランティアの方が炊き出しの準備をしてくださいました。水中から瓦礫を陸上へ引き揚げる作業も私達と協力して一緒に作業を進めていきました。
最後に地元の方が献花を海に捧げ、全員で被災された方のために黙祷をささげました。まだまだ水中には多くの瓦礫が残り、被災した港も何百とあるそうですが、手付かずの港も多いそうです。地元の方からも「忘れられてしまうのが一番辛い」とお聞きしたので、これからもできる限りのことを行なっていきたいと思います。
今回ご参加いただいた方からは、また参加したいという声がすぐに上がりました。更にレベルアップしてまた一緒に行きましょう! また、ご賛同・ご同行いただいた《ソットマリノ》様との和も大切にしていきたいと思います。