2011年10月21日金曜日

東日本大震災復興支援プロジェクト[パート4]-《ココナッツ・パラダイス倶楽部》


3連休明けの10月11日から、いつもより1日短い日程で、《ココナッツ・パラダイス倶楽部》から3名で復興支援活動に行ってまいりました。お手伝いさせていただいた場所は、同じく宮城県気仙沼市唐桑半島です。
朝8時に小鯖という港に集合。そこからボートで5分ほど離れた栃浜という所からスタートしました。
私達が着くころにはすでに6~7隻程のボートに漁師さん達が分乗して、海の中の様子や、ガレキ状態をチェックしているようでした。ダイバーチームは2つに分かれて、片方は少し沖合の水中のチェックとガレキの撤去、もうひと組は、岸近くに沈んでいる家の屋根の撤去作業にあたりました。
この屋根が畳6枚ほどの面積で、引き上げのためにロープをかけるのも大変でした。船上の漁師さん数名で屋根を水底から浮かせている間にロープを回して結び付け、そのままボートで沖合まで引っ張って移動。途中、その大きさのためロープが外れ、もう一度結び直し、なんとか撤去ができました。
作業した場所では、震災から7カ月経った今でも、水面付近で油の臭いがありました。屋根を引き上げた直後は更にその臭いが強まりましたが、この屋根を取り除くことによって少しでも早く元の綺麗な海へ戻りやすくなることでしょう。
途中から風が出てきたので、いったんボートを戻し、休憩を挟んで、港の岸寄りのガレキ撤去作業に移りました。大きなガレキは機械によって取り除いたとのことでしたが、実際の海の中はかなりの量のガレキが散乱していました。
生活用品、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、自動販売機などから、鉄製のひしゃげた屋根、少し離れて水中の様子をチェックしていたチームは、水底に沈んだ車を2台も発見しました。
今回、お手伝いさせていただいた唐桑半島の西寄りの岸には、当時気仙沼から流されてきた燃えさかる船や家そのものも押し寄せてきたそうです。
2日間とも同じ港でお手伝いしましたが、まだまだその海本来の状態に戻すことは到底できません。たくさんのダイバー、ボランティアの継続的な力が必要です。 早く、もっと多くの支援を受け入れる体制と準備が整うことが望まれます。頑張れ日本!!
ぜひ、皆さんも復興支援にご協力いただけないでしょうか。ショップ、サークル、個人のダイバーの方でも、興味がある方はココナッツ幕張本郷店までご連絡ください。

2011年10月14日金曜日

東日本大震災復興支援プロジェクト[パート3]-《ココナッツ・パラダイス倶楽部》

10月3日~6日に宮城県の気仙沼唐桑半島での支援活動に参加してきました。今回の復興支援には《ココナッツ》、《パラダイス倶楽部》のスタッフ3人が参加しました。
10月4日(火)は大沢漁港にて午前中2ダイブ、漁師さんが定置網を仕掛けるうえで障害となるものがないかの調査です。水深30mあたりでの調査となりました。透明度は水底付近は1m前後でした。
午後は、同じ港に車が沈んでいるかもしれないとのことで、捜索作業のダイビングをしました。ナンバープレートのついた車を発見して報告をすると、所有者は財産としての補償が受けられることになるので、とても喜ばれます。今回は残念ながら車は見つかりませんでしたが、ガレキは多数見つかりました。水深は8~20mでした。
作業2日目、10月5日は午前中、岩井沢漁港でガレキ撤去作業でした。大きいものだと洗濯機などがあり、撤去したガレキの量は軽トラック2台分です。水深は10m以浅で、70分くらいの作業でした。
午後は滝浜漁港へ移動し、引き上げるガレキのサーチとマーキングをしました。やみくもにガレキを引き上げるのではなく、大きなものは引き上げるための準備作業が必要です。この時の視界は5~7mでした。3日目は海況不良により、残念ながら作業中止となりました。
ぜひ、皆さんも復興支援にご協力いただけないでしょうか。ショップ、サークル、個人のダイバーの方でも、興味がある方はココナッツ幕張本郷店までご連絡ください。

2011年10月4日火曜日

東日本大震災復興支援プロジェクト[パート2]-《ココナッツ・パラダイス倶楽部》


いよいよ第1回の水中支援活動です。作業予定は9月19~21日の3日間でした。
支援活動内容は、港や漁師さんの要望により様々です。養殖用筏の周辺の調査や、再生可能なボートのエンジンや水中で環境破壊につながる恐れのある車やボートのバッテリーの回収、漁具の回収、ボートの運行に障害となるロープの回収と撤去など、様々なニーズがあります。
今回は、港内に散乱してしまった漁協の備品や再生可能なロープや漁具等と環境に悪影響を及ぼす物の回収を中心に作業を行ないました。
この日の透明度は運よく3~8メートル程あり、かなり良好なコンディションでした。それでも、やはり堆積物が多いため、一度水底に触れるとすぐに視界はなくなってしまいます。
最初は、水深5~15メートルの幅で捜索を開始。水中には、まだまだ多くのガレキが残っていましたが、まずは依頼を中心に行ないます。
バッテリーは結構大きなものが沈んでいて、プレジャーボートの人達がボートを止める(係留)時にイカリ代わりに使っているようです。もし中の液体等が海中に溶けだせば即、環境破壊に繋がるので回収します。
この時のダイビング時間は70分でした。回収しては引き上げるといった繰り返しです。
2回目のダイビングでは、捜索範囲を水深15~20メートルに広げて捜索をスタート。すり鉢状の小さな湾上の港内なので、流されたものがその中心に集まるのではないかと考え、まずは中心付近を目標に向かいました。水深20メートル付近でしばらく捜索を続けると、視界に車が入ってきました。見た目には大きな変形などもなく、原形をとどめた状態で沈んでいました。これはさすがに回収できないので、マークを付けておきました。
後で知ったことですが、海中で見つけたナンバープレート付きの車は、引き上げ対象物となるようです。車は持ち主が特定できて、保険などが適用され、持ち主の財産の保護になるのです。この車が引き上げられる時に、周辺にある印を付けたガレキの撤去も行なってもらえるとのことでした。
この日は他にバッテリー、漁協のスクーバタンク、ロープなど再利用可能なもの等々の回収を多数行ないました。
一日の作業を終え、車に乗り込み帰ろうとすると・・・1日中降り続いた雨のため、マイクロバスを止めておいた下の土が一気に泥沼のようになっていて、前にも後ろにも進むことができない状態になってしまいました。現地での経験不足でした。いろいろやってもダメでした。結局、その日はそのままにしておき、また次の日にチャレンジして、他の方の手を借りながらようやくスタックから脱出することができました。
今回の活動により、現地の漁師さんからもとても感謝していただけました。まだまだ水中は手付かずのところが多数あります。ぜひ皆さんも復興支援活動にご協力ください。

東日本大震災復興支援プロジェクト[パート1]-《ココナッツ・パラダイス倶楽部》


今、私たちができることをしよう!! でも、私たちに何ができるのか、何をすればいいのか、そのためにはどうすればいいのか、わかりません。そのためにまず、9月7~9日に現場の視察を行なってきました。
今回訪れたのは、宮城県気仙沼の唐桑半島と、気仙沼湾内にある有人離島の大島です。
なにぶん初めての気仙沼。テレビでしか現状を知りませんでしたが、潮が満ちてくると本当に、さっき通ってきた道が通れないのです。ナビを頼りに行くのですが、すでにその道がないというのも当たり前でした。
8日、唐桑半島では漁師さんの船に乗りこんで、海中のアワビの様子やそのエサとなる海藻の様子、ガレキの量等を確認してきました。場所によってはいたるところにアワビが生息しています。それを見るだけでも、本来とても豊かな海だったことがわかります。また、津波によって変形してしまった堤防の状態等も見てきました。
9日はカーフェリーで大島に渡り、陸上と水中の様子を見てきました。この島は東北最大級の有人離島となっています。津波は、島の真ん中の土地が低くなっている所へ両サイドから乗り越えてきたそうです。ここも大きな被害を受けています。
視察の結果、《ココナッツ・パラダイス倶楽部》の最初の支援先は、今回最初に訪れた宮城県漁業協同組合の唐桑支所の管轄の唐桑半島に決めました。